3月17日(木)午後14時半、東京地裁430号法廷にて、新国立競技場3.2弾圧 Aさんの勾留理由開示公判が開かれました。
逮捕の翌日3月3日に10日間の勾留、3月11日にさらに10日間の勾留延長がつけられてしまったAさん。不当な長期勾留を易々と認めた裁判官にその理由を問いただす(求釈明)公判です。Aさん本人が出廷し意見を述べるとあって、明治公園現地の住人はもちろん、各地から野宿の方々や応援する有志が大勢駆けつけました。
公判に先立ち、地裁前に「オリンピックおいだしヤメロ」の横断幕をバーンと掲げビラまきとマイク情宣。不当逮捕への抗議、明治公園で起こっていること、JSC(日本スポーツ振興センター)がすすめる新国立競技場計画の問題について訴えました。野宿の方々も次々とマイクを持ち、「Aさんがんばってください!」「排除の祭典オリンピックなんかやめちまえ!」「俺たち野宿者は『仲間の命は仲間で守る』、Aは俺たちが守るぞ!」などなど熱い激励が飛ぶ。
14時10分、傍聴券配布、抽選。430号法廷はいわゆる警備法廷で傍聴席がたったの20しかありません。これに対し傍聴希望者は60名強。やむなく当たり傍聴券をゆずってくださるよう呼びかけ、明治公園の住人全員と救援会メンバー数名が傍聴することができました。ゆずってくださった方々に感謝します。
公判は約2時間に及びました。弁護士2名からの具体的かつ細部に及ぶ求釈明に、「釈明いたしません。」「お答えしません。」「回答しません。」終始ピリピリの中山登裁判官。ダンマリを決め込む検察官。
そして、久しぶりのAさん。とても元気そう、リラックスしていつもの感じ、終始ニコニコ、うれしそう、照れくさそう。明治公園の住人の感想「元気そうで安心した。手を伸ばせば届きそうで、連れて帰りたかったよ~」
途中、退廷をくらった人が7名、そのたびに一人ひとりに「ありがとう!」とAさん。意見陳述もしっかりとした口調で15分、話し終えると同時に激励、称賛の嵐となり全員に退廷命令。裁判所職員がどどっと流れ込んできて大荒れのなか、Aさんも腕をふりあげ呼応、笑顔で法廷から引き摺り出されていきました。変わらぬAさんの様子に逆に元気をもらいました。
法廷に入りきれなかった人たちはそのかん、外にもみんな来ていることを少しでも伝えようと、4F法廷のドア近くでバリケードを張る裁判所職員らの頭ごしに声援を送り続け、裁判所外では遅れて応援に駆けつけた人たちで新たな横断幕やダンボール抗議看板を次々とつくりアピール。持参したビラもすべて撒ききる。
公判終了後はひきつづき地裁前で報告集会、そしてAさんといえばメシ、「どこでもメシをつくらせろ」ということで炊き出し敢行!カレーで腹を満たしました。50食完食。
求釈明の内容、そして、徹底的にJSCに物申す注目のAさん意見陳述は別途、ご紹介する予定です。