2017年5月9日火曜日

【宮下公園 3/27-28 弾圧】ご参集ありがとうございました! 勾留理由開示公判(4月13日)御礼と報告

御礼がものすごく遅くなってしまいましたが、4月13日に開かれたDさん・Eさんの勾留理由開示公判、平日にもかかわらず、朝から約50名ほどが駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました! 簡単ながら、公判当日の報告です。
 
 
 
公判の時点で逮捕から約2週間が経過し、公判は二人に直接会える貴重な機会でした。野宿者の叩き出しを平然と行う渋谷区行政の無法ぶりはみてみぬふりで二人を連れ去り監禁した警視庁、二度目の勾留を請求し閉じ込め続けている東京地検、ほいほいと勾留請求にハンコをついた裁判官の横暴を、衆目監視のこの公判でハッキリさせねばなりません。
 
なのに 430 号法廷の傍聴席はたったの20。やむなく、救援会より「渋谷の仲間と救援会メンバーに傍聴券を譲ってほしい」とお願いし、Dさん公判は20席分、Eさん公判は16席分、みな快く譲っていただきました。中には推定片道3時間の遠方から駆けつけてくださった方も。なのに救援会、必死のあまり、まるで傍聴券カツアゲ状態となり本当に失礼いたしました。ご協力、誠に有難うございました! 

   *  *  *  * 

Dさん公判は、午前11時開廷。宮下公園を寝場所にしていた野宿の仲間を始め総勢15名ほどが朝から渋谷に結集、いざ霞ヶ関へ。山谷からも続々と仲間が応援に。そして宮下公園強制封鎖と不当弾圧に関心を持ってくださった多くの方が集まってくださいました。そして、渋谷の仲間を先頭に、20名が傍聴へ。あぶれた仲間は地裁前でビラまき、渋谷区の非道、オリンピック再開発追い出しの問題を大アピール。横断幕でカラフルに飾り付け。地裁警備員が一度シカメ面で来ましたが何も言われず。通行人からは「ああ、宮下公園の!」と反応も上々。 
 

 
 
 
ポカポカ陽気のせいで、一人二人と地裁前の路上でゴロゴロしながら待つこと約一時間半、傍聴に入った仲間が口々に「あれはひどい」「とんでもねぇ裁判官だ」とボヤキながら帰ってきました。裁判官がとにかくひどかったとのこと。

【Dさんの意見陳述はコチラ→ 勾留理由開示公判での Dさんの意見陳述 

さっそく路上で傍聴報告会。二人の弁護士さんからも「これまでで最悪の裁判官」、「反論すると『それは侮辱ですか?』と、まるで話にならない」と。肝っ玉小せえ裁判官だなあ~。とはいえ、傍聴に入った皆から「Dさんは元気だった!」とのことでひと安心。

と、ここでササッとコンパネを運び出し、いつもの共同炊事スタイルで、昼メシ準備開始。準備の間にも、渋谷署に移送されるDさんに聞こえるかもと、地裁前で二手に分かれ、移送車に向けて激励行動。 

 
メニューはなんと豪華、カツカレー! 前日夜、渋谷のみんなでせっせとカツ揚げ作業をし、カレーとご飯は山谷の仲間の心のこもったお手製です。コンパネにずらりと丼を並べ、
カツカレーで勝利するぞ!とみなで気勢を上げました。夢中で食っていると隣りで情宣していた狭山事件再審請求裁判のみなさんが「おいしそう」「俺にもくれよ」とニコニコ。カンパをいただいたり激励してくださいました。

メシの後は、近くの日比谷公園で、さんさんごご、のんびり昼寝など。Eさん公判にそなえます。 

そして15時、地裁前に再結集。次はEさんの勾留理由開示公判です。新たに何人も駆けつけてくださり、傍聴券抽選に約60名となんと3倍もの倍率に。東京地裁、傍聴席ふやしてくれよ…!

宮下公園が封鎖されるまで公園内に寝泊まりしていたEさん。封鎖で締め出されたその当日、渋谷区公園課との深夜に及ぶ交渉で寝ることを認めさせた公共地で、翌朝、事件は起こりました。以下、Eさん公判の傍聴報告です。 

   *  *  *  * 

Eさん入廷。ちょっと顔色が冴えない気もしましたが、傍聴席を見てニッと笑う。ややスマシ顔。裁判官は、どうやら午前中のDさん公判と同じ人物。Eさん、氏名を聞かれるがビシッと黙秘。なのに裁判官、名前を呼び始める。びっくり。おかしいぞ! そして検察官はなんと不在。欠席!?

まずは弁護士より求釈明。Eさんを逮捕した警察がこさえたらしい「被疑事実」は、だらだらと長ったらしく誰がいつどのように何をしたかがよく分からない、思わず添削したくなるような文章。のじれんの正式名称、「渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合」の「生活」をわざわざ二重線で消して「自由」と訂正入れるなど、変な間違いしているし…。

「被疑事実」によれば、Eさんが区庁舎入口付近に寝ているところに施設管理権を持つ渋谷区経理課長が移動を求め、これにEさんが激昂し課長をなぎ払い倒した、ということにされています。その文章のひとつひとつに、「これは、このような意味ですか?」と確認する弁護士に、「本人及び関係者の供述により判断しました」とひたすら繰り返す裁判官。一部再現しますと、 

弁護士「区役所の入り口に寝ていた、とありますが、これはEさんがということですか? どのように判断したのですか?」
裁判官「本人及び関係者の供述により判断しました」 
弁護士「本人の供述? おかしいですね」
裁判官「本人及び関係者の供述により判断しました」 
弁護士「関係者とはどなたですか? 経理課長ですか?  事件が生じたとされる10時8分に、Eさんはそこにまだ寝ていたということでしょうか?」 
裁判官「回答の必要はありません」 

木で鼻をくくったような回答に終始した裁判官。 
これを受けて、弁護士からの意見陳述。 

「本件は、27日、冷たいみぞれが降る中、宮下公園を追い出された野宿者たちが、かろうじて確保した寝場所において起こりました」
「当時宮下公園に野宿していた被疑者(E さん)も、自身の財産である荷物とアルファ米を入れたバッグを園内に置いて、炊き出しに出かけていました。野宿者の荷物には、時折、撤去予告の貼り紙が貼られていましたが、直近の3月25日付の貼り紙は、4月6日までに撤去することを求めたものでした」

そして、追い出された当日深夜について、

「被疑者(Eさん)は、自身は隣りの公園に寝ておりました」
 
と述べたところで、裁判官の前に控えている書記官たちが、ハッと顔を上げ、チラチラ左右に目を泳がす。でしょ? 「被疑事実」おかしいでしょ?

「本件が起こった28日朝、渋谷区は27日と同様、突然始まった工事について、野宿者たちに対し理由を述べることはありませんでした」
「被害者とされる経理課長も現れ、『あなた方に答える必要はない』というのみで、その場を立ち去ろうとしました。」
「ナイキ化のさいの強制排除をめぐって、国賠訴訟が提起され、かかる渋谷区の行為が違法であることが認められ、野宿者に賠償金の支払いを命じる判決が御庁で出されています」
「しかし、渋谷区は、野宿者には個人の尊厳を無視してよいかのような対応を一貫してとってきました。事前の予告なくだまし討ちに行われた公園封鎖、そして、翌朝の、突然の工事とその説明すらしない経理課長らの対応は、適法な公務とは言えないのではないでしょうか?」

「(公務執行妨害というときの「公務」といえるような行為は、そもそも存在しなかったのでは?)」ということをやんわりと指摘した弁護士の方を見ることもなく、「ハイ、では、Eさんコメントはありますか?」と司会者みたいにそそくさと話を進めようとする裁判官。傍聴席から思わず「(おい! ちゃんと聞いたか?)」とツッコミを入れそうになったその時、「そうですね~」とまるで TV のゲストコメンテーターみたいに、持ち前のデカイ声でその場で話し始めるEさん(笑)。慌てて「前に出てください」とうながす裁判官。

Eさんの意見陳述は、シンプルながら力強いものでした。以下は報告者によるメモ(大意)。

「私は渋谷、新宿、いろんなところで野宿してきたけど、渋谷区の役人の対応は特にひどいですよ。27日の強制封鎖の時だって、何を聞いても一切答えないしね。業務時間内なのにね。渋谷はホームレスに対して本当に差別的なんですよ。人を人とも思っていない。上から目線。こんなひどい区は他にないですよ。言いたいことはそんなところかな」

傍聴席からは一斉に拍手! 悠然と笑みを浮かべるEさんに、「がんばれよ、待ってるぞ!」と熱い声援が飛び交いました。

そして公判翌日の4月 14 日、Eさん原宿署から無事解放!
 

 

Dさんの釈放は週明け 17 日になりましたが、なんとその日に別件再逮捕、浅草署へ移送という、とんでもない展開に…。しかし、 19 日、勾留をつけさせずDさんもおかげさまで釈放! 二人とも奪還したぞ! やったぞ!
再逮捕攻撃をはねのけ、Dさん奪還!→ http://oidashisuruna.blogspot.jp/2017/04/327-28417.html 】

2017年4月28日金曜日

[大阪:5/2] 宮下公園を返せ!オリンピック弾圧に抗議!支援連帯集会

なんと大阪で、今回の宮下公園3/27-28弾圧を受け支援連帯集会が開催されます。
関西圏のみなさま、どうかご参集ください!!

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宮下公園を返せ!オリンピック弾圧に抗議!支援連帯集会

◆日時:2017年5月2日(火)19時~
◆会場:大淀コミュニティセンター 第1会議室
(天神橋筋六丁目から徒歩10分、大阪市北区本庄東3-8-2)
◆参加費:100円(別途、支援カンパをお願いします)
◆ゲスト:小川てつオさん(http://yukuri.exblog.jp/)
(渋谷で10年以上にわたって、野宿労働者といっしょに生きてきた小川てつオさんが、オリンピックに沸く東京での排除と動員、弾圧の現状をお話ししてくださいます。)

釜ヶ崎、カジノ、万博再開発反対:原口剛さん(神戸大
キタ、長居、大阪城公園から

渋谷・宮下公園…労働者を追い出し、企業に売り渡す!?
大阪でも!万博!?カジノ!?星野リゾート!?再開発による排除ヤメロ!!

東京・渋谷は言わずと知れた大都会。その巨大都市のビルのはざまで何人もの労働者が野宿生活をしていることをご存知ですか?大阪・梅田でも、京都でも神戸でも、都市部で野宿生活をしている人がたくさんいます。私たちは野宿労働者たちの人権が守られ、安心・安全のうちに暮らすことができ、困ったときはお互いに助け合うことができるよう支援に取り組んでいます。

東京都・渋谷区では2020年のオリンピックに向けて「新宮下公園等整備事業」として都市開発計画がうたわれ、その名の下で渋谷の公園等で暮らす労働者が排除・弾圧を受けています。一方で、排除に抵抗する運動も多くの仲間の注目と共感を呼び、盛り上がろうとしています。その中で3月27日、宮下公園は突然封鎖され、公園で暮らしていた野宿者が力ずくで追い出されました。その事に抗議したぼくらの仲間が複数逮捕(のちに釈放)されるという、とんでもない事態も起こっています。

渋谷・宮下公園はもちろん公共の場です。街ゆく人が憩い、ぼくらのように集会やデモに集い、災害時には避難場所となり、行き場のない人が身を寄せ合う共有地です。ところが東京都渋谷区は、その宮下公園を三井不動産に売り渡し、商業施設や17階建てのホテルを建設しようという事件が起きています。その背景には2020年の東京オリンピック開催にかこつけた都市再開発の狙いがあります。同じようなことが大阪城公園や天王寺公園、そして日雇い労働者の街・釜ヶ崎で起きています。野宿者は再開発のため、一部の人の利益のために追い出され、その人権侵害に抗議した仲間はまるで見せしめのように弾圧され、逮捕されています。        

3月27日に逮捕されたDさんは次のように訴えています。
「行政は野宿者や失業者らをはじめ、不安定な労働・生活を強いられている労働者を排除しようとする。それは不安定労働者を『使い捨てできる、くめどもつきぬ貯水池』とし、条件の悪い仕事であっても契約をさせるために、見せしめの刃を突き付けているのです」
「この排除の問題は、個別の個人的な問題ではなく、資本主義の制度の問題であるということが分かります。野宿の仲間を差別し、排除をして、その上にショッピングモールを建て、差別を消費欲で塗り隠そうとする独占資本・三井の企みを、私たち労働者は正規・非正規の違い、就業・失業の違い、生活水準の違いを超えて連帯することによって、必ずやうち砕くことができると私は信じています」

その通りだと思います!
私たちは渋谷・宮下公園の仲間を支援し、いっしょに闘うための集会への参加を呼びかけます。

宮下公園を返せ!Dさんを返せ!支援連帯集会実行委員会
連絡先:長居公園仲間の会/釜ヶ崎パトロールの会
Nagaipark_tentvilla@yahoo.co.jp
090-1953-0886

2017年4月22日土曜日

【3/27-28宮下公園弾圧】救援カンパの受付を終了いたします。ご支援ありがとうございました!(宮下公園を排除された野宿者および周辺の野宿者のためのカンパはひきつづき募集中)

既報の通り、不当逮捕された二名の仲間を奪還することができました。二名とも勾留延長がつき、さらにDさんは再逮捕と、勾留は長期に及びましたが、ぶじ解放を勝ち取りました。
このかん、多くの方が救援カンパで支えてくださいました。収支報告まで少々お時間をいただきますが、振り込み口座宛の救援カンパにつきましては、本日4/22(土)をもちまして終了させていただきます。ご支援、ご注目、誠にありがとうございました!

別途「渋谷区立宮下公園の全面封鎖に対する緊急抗議声明」http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/03/blog-post_31.html
にて呼びかけております、宮下公園を排除された野宿者および周辺の野宿者のための毛布・食料購入用現金カンパは、下記口座にて随時受付しております。ひきつづきご協力、ご注目をよろしくお願いいたします!
 
 カンパ送り先  郵便振替口座 00160‐1‐33429 のじれん ※〈ねる会議カンパ〉とお書きください

2017年4月20日木曜日

【3/27-28宮下公園弾圧】再逮捕攻撃をはねのけ、Dさん奪還! 4/17宮下公園弾圧で釈放→再逮捕に対する緊急抗議声明

本日4/19(水)夜19時、遂にDさん、釈放をかちとりました!
延々24日間もの長期に及んだ不当拘束の疲れも見せず、Dさん、おかげさまで無事戻ってきました。元気です!!
多方面からのご支援ご注目、本当に本当に有難うございました!!!

Dさん奪還にいたるこの数日の動きは、あまりにもめまぐるしいものでした。

勾留延長満期を迎えた4/17(月)釈放となるも衝撃の「再逮捕」!



接見で明らかになった「被疑事実」とは、、、


本日4/19(水)送検。担当検事は宮下公園3/27弾圧と同じ、森中尚志検事。そして、



まさかの検事釈放!!

Dさん、ようやく自由の身に!!!


以上、駆け足の報告にて大変すみません、
救援会では、Dさん再逮捕の緊急事態を受けて、急遽、抗議声明を準備しておりました。
が、リリース間に合わず、以下に掲載。どうかご一読いただけましたら!
救援会からは他、あらためての御礼とカンパ報告を後日掲載予定、
ひきつづきご注目くださいますよう、よろしくお願いいたします。


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   Dさんの長期勾留を許さない! 検察は直ちにDさんを釈放せよ!
        4/17宮下公園弾圧で釈放→再逮捕に対する緊急抗議声明


 3月27日、渋谷区による突然の宮下公園全面封鎖に抗議して不当逮捕され、渋谷署に勾留されていたDさんは、勾留満期の4月17日、この件では釈放になったにもかかわらず、別件の「公務執行妨害」と「傷害」容疑で再逮捕され、浅草署に移送されました。「別件」とは、なんと昨年の大晦日、酒に酔っているとして「保護」名目で無理やり交番に連れ込まれそうになったのを拒否した件だというのです。その場では逮捕できなかった件について、4カ月もたった今になって令状逮捕に及ぶとはどういうことでしょうか。

 渋谷の公園等に暮らす野宿者と支援者たちは、昨年末以降、宮下公園の夜間施錠をさせない取り組みを連日続けるとともに「雨・雪の夜の寝場所を保障しろ」と渋谷区に要求し、勝ち取ってきました。それはとりもなおさず、2020東京オリンピックに間に合わせるための都市開発計画の一環である、渋谷区の「新宮下公園等整備事業」に反対する取り組みであり、渋谷だけでなく各地で野宿者排除とたたかう仲間たちの注目と共感を呼んでいます。

 今回のDさんの再逮捕は、オリンピックに名を借りた野宿者排除に抗するたたかいの盛り上がりを抑え込むために、警察―検察権力が一体となってかけてきた見せしめ弾圧にほかなりません(現に、宮下公園封鎖により寝場所を奪われた野宿者たちと渋谷区との交渉の中で3月28日に不当逮捕されたEさん=4月14日釈放=は、取り調べの刑事・検事に「運動から手を引け」と何度も迫られています)。また、4カ月も前の些細な事件を持ち出して、事実上の勾留延長を図るのは、明白な嫌がらせであり、人権侵害です。
 私たちは、Dさんに対するこのような不当極まりない弾圧に抗議するとともに、検察が勾留請求することなく、一刻も早くDさんを釈放するよう強く要求します。

 2017年4月19日        オリンピック弾圧おことわり救援会

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2017年4月17日月曜日

宮下公園3/27-28 弾圧 Dさんの勾留理由開示公判(4月13日)傍聴報告

4月13日、東京地裁にてDさん・Eさんの勾留理由開示公判が開かれました。勾留理由開示公判とは、逮捕後48時間を超えて被疑者の監禁を続けるために検察が行う勾留請求を認め決定した理由などについて裁判所に釈明をもとめる機会のことです。

Dさんの公判は傍聴席20席に対して8名ほどの裁判所警備職員が配置される物々しい警備法廷で行なわれました。 Dさんは入室すると傍聴につめかけた仲間たちをぐるぐると見渡し、着席。腰縄と手錠が解かれます。左側2名、右側1名の警察官に挟まれるかたち。ずっと閉じ込められたままのDさんはややほっとした表情でした(希望的観測)。

勾留請求にハンコを押した裁判官は白石です。ところが裁判官席に座っていたのは別人の高島でした。すかさず2名の弁護人からするどく追及。なぜ白石裁判官ではないのか? 本来、勾留開示請求公判とは、検察からの請求を認め決定した裁判官が自ら釈明する場ではないのか? ところが裁判官は、

 高島:「ご意見として伺います」
 弁護人:「用事でもできたのか? 理由を述べてください」
 高島:「侮辱するようであれば退廷を命じますよ」

などと、質問に答えないどころか、
開廷数分にして恫喝にかかってくる始末。

続いて、高島が「被疑事実」(逮捕や勾留にあたっての権力側の口実)を朗読しました。
続いて弁護人からこの「被疑事実」について詳細に質問(求釈明)。やりとりを一部再現しますと、

 弁護人:「新宮下公園等整備事業とは?」
 高島:「周辺駐車場、公園にかかる整備事業」
 弁護人:「事業に伴う仮囲い作業とあるが、これは3月27日に行われた。どういった法的根拠に基づくのか?公園整備事業に含まれるのか?」
 高島:「ご意見として伺います」
 弁護人:「意見ではなく質問をしているんです。3月27日、都市計画法に基づき告示はなされていたのか?」
 高島:「ご意見として伺います」


 弁護人:「新宮下公園等整備事業というのは存在するのか?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「私は整備事業が本当にある計画なのか、まだない計画なのかを聞いている。まだない計画なのに『それに伴う』と言っているのではないか? 都市計画法に何の根拠もなく行ったのであれば、渋谷区の大失態ですよ」
 高島:「整備事業は存在します」
 弁護人:「それはいつからの事業か」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「3月27日の時点で存在しない事業だったのでは?この計画、まだないんですよ。それなのに『それに伴う』とは?裁判官は決定も告知もなされていない事について存在すると?」
 高島:「ご意見として伺います」
 弁護人:「意見ではなく質問をしているんです」
 高島:「答える必要はありません」


 弁護人:「仮囲いをした時に中に人がいたのは知っていたのか?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「被疑事実に『宮下公園大階段』とわざわざ示しているという事は、宮下公園の一部なんですか?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「宮下公園大階段で作業が行われていて、被疑者が抗議をしたのは工事現場の内側からか、それとも外側からか?」
 高島:「ご意見として伺います」
 弁護人:「宮下公園大階段は宮下公園の一部ではないんですよ。先程、仮囲いは宮下公園の外周とおっしゃったが、大階段は都道です」
 高島:「ご意見として伺います」
 弁護人:「工事とは具体的には何の工事なのか?『工事の中止を訴える』とあるが、この工事とは?」
 高島:「答える必要はありません」

裁判官は、「答える必要はありません」「証拠の内容に踏み込むのでお答えできません」「ご意見として伺います」といった定型句を連発。時計を見ながら何度も「時間が限られております。弁護人と被疑者からの意見陳述もあると思いますが大丈夫でしょうか」などと弁護人の質問をさえぎる場面も。
具体的な回答をしたのは50分弱のやりとりで数回のみ。勾留という人権を大幅に制限する決定をしておきながら、
それへの釈明の求めを事実上スルーしました。一方、弁護人からの当然の質問に対してたびたび「それは侮辱ですか?」と恫喝だけはきっちりやってのけます。

そんな白熱した攻防が続く中、Dさんは緊張しているようでもあり、飄々(ひょうひょう)としているようでもあり、時にキョロキョロしたり。みんなに会えて喜んでるのかな? でもやっぱり囚われの身、つらいのかな? などとハラハラドキドキ思案して、肝心のやりとりを聞き逃した傍聴人も。

弁護人からは、勾留の理由、勾留の相当性についても質問。

 弁護人:「逮捕は刑事訴訟法の何条に基づくのか?現行犯逮捕と言うが?」
 高島:「回答する必要がありません」
 弁護人:「供用停止の告示はいつ出されたのか?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「当日朝ですよ、そして慌てて駆け付けた。現行犯逮捕が本当ならば決定的証拠があるはずだが?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「あの場で規制してきたのは渋谷区職員。撮影も行っていた」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「客観的証拠とは渋谷区職員が撮ったものの事か?それは違法ですよ」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「被疑者は証拠を隠滅する事も、逃亡の恐れも、前科もない。なぜ逃げるからと拘束の必要が?住居が解ったのは何故ですか?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「家宅捜索やっているでしょう?!被疑者はなぜ逃げる必要があると判断を?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「大階段下に緑色のバリケードを渋谷区が置いている。法的根拠は?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「警察官はどのような形で規制と警告を行ったのか?下に降りろ、と言ったと聞いている。その法的根拠は?」
 高島:「答える必要はありません」
 弁護人:「法的根拠も明らかでない理由で彼は拘束されているという事か?」
 高島:「答える必要はありません」


続いて、待ちに待ったDさんの意見陳述です。Dさんは法廷の中央に立ち上がり、傍聴席の方を見て一礼して話し始めようとします。と、高島が「こっち(を見なさい)」と不機嫌そうに注意し、警察官が許可もなくDさんに触ってきました。
弁護人がすかさず抗議しましたが(「どっちを見ていても聞こえるでしょう」。そう、そうですよね)、やむなくDさんは高島側を向いて語り始めました。以下、傍聴人メモよりおおざっぱな抜粋。

親愛なる仲間のみなさま。
今日は来てくれてありがとうございます。
こちらも取り調べには出席を拒否してがんばっています。
4/1から仕出し弁当が変更になり、「おいしくなったね」などと同房の方と話しています。

渋谷署内では、留置係から「バカ・アホ」などといった暴言を吐かれます。
たとえば、「です・ます」で話さないと数名に取り囲まれ、「てめーなめんなよ」「どこだと思っているんだ!」などと怒鳴られます。
防御権のない場所だと感じます。
渋谷署は、全国ワースト1だと言うひともいます。
毛布のしまい方を間違えた人が布団を取り上げられたこともありました。「あんまりだ」と言った人にも罵声が返ってきました。私も靴下を取り上げられ、官本の貸し出しを制限されました。
さて、渋谷には非正規の若者や野宿者がいます。弾圧も、個人への攻撃であるだけではなく資本主義の問題です。私たちは、いわば「くめどもつきぬ貯水池」として扱われているのです。
渋谷区は、差別を消費欲で隠そうとしています。
待遇の違いを乗り越えていかなければならないと思います。
Eさんにもよろしくお伝えください。
ともにがんばりましょう。
 

  【Dさんの意見陳述、原稿はこちら http://oidashisuruna.blogspot.jp/2017/04/d327-28-13.html


最後に、弁護人からの意見陳述。渋谷区、警察、検察、
裁判所が一体となって地上げ屋をやっている、との鋭い指摘がありました。

公判での裁判官の態度からも、Dさんを監禁することを正当化する理由などないことが明白となりました。
しかし、Dさんはまだ捕まったままです。権力よ、Dさんを今すぐ出しなさい!
渋谷署は、全ての留置者への人権侵害をやめて謝りな!

勾留理由開示公判での Dさんの意見陳述

「 親愛なる仲間のみなさんへ! 今日は来てくれて本当にありがとうございます。

 3月27日に逮捕されてから、取り調べに対しては拒否をしています。一通の調書も取らせていません。
 4月1日からメシの仕出しの業者が変わったようで「こっちの方がおいしいね」等と同房の人と言い合いながら、三食昼寝付き、そこそこやっていけてます。

 が、しかし楽しい事ばかりではありません。渋谷署留置係の奴らは、すぐ「バカ」とか「アホ」とかいって怒鳴ってきます。です・ます調でしゃべりかけないだけで「テメーなめてんのか」とかいって、怒鳴ってきます。3、4人で取り囲み、抵抗しようものなら、捻り上げようとしてきます。反論しようものなら怒鳴りまくしたてられ、会話になんかなりません。こいつらがよくいっているのが、「てめー、ここをどこだと思ってんだ」です。

 部屋は40人位収容されているのですが、中には場内で判決を迎える人もいるようです。起訴後も場内に留め置かれている人がたくさんいて、拘置所の様に裁判への防御権が未確立である警察留置場の中で、特高警察のような奴らに日々怒鳴られながら、自白を強要されるのが渋谷署の現状だと思います。みな口を揃えて「渋谷はひどい」「全国ワースト1だ」と言います。例えば、ボールペン使用時には書籍が取り上げられます。理由はよく分からないですが、いま述べているような公判での意見の作成のために、救援ノートを読みながら書き物をしたいと申し出ても、有無を言わさず、ペンか本の選択を迫られます(獄中・獄外からの訴えにより、救援ノートだけは認められました)。

 そんな不利な状態なので、東京拘置所に移りたいと何回も申し出ている人が、起訴後何ヶ月も渋谷署留置に留め置かれています。まるで、上っ面だけきらびやかな渋谷の街から捧げられた生贄のようです。この国の司法は全くもって不当です。渋谷署の看守による「お前は自弁なしだ」とか「弁護士なんて呼ばねーよ、バーカ」等々、けたたましい罵倒とともに、物の取り上げも凄まじいです。同じ房の人は、毛布をしまう時に少しだけ向きを間違えただけで、その日の晩、布団を取り上げられてしまいました。少し離れた房の人は、来て一泊目なので、毛布のたたみ方を間違えてしまったらしく、布団取り上げの措置に対して「悪気は無かった」「あんまりだ。新宿署でもこんなことはしない」等と訴えたところ、その人は房から引きずり出され、「説教部屋」のようなところでさんざん罵声を浴びせられていました。あまりにも理不尽です。

 私自身も、逮捕の日の夜から、ささいな事で靴下を取り上げられていて、今の今まで使用を禁じられていますし、ささいな事で場内で貸し出される官本の貸し出しが停止されました。渋谷署留置では、看守に苦情を申し出るや、寝込みに毛布を取り上げられ、その上房から引きずり出し怒鳴りまくしたてられ、挑発を加えられ、さらに苦情を申し立てようものなら「保護室」に収容され、懲罰を加えられるという、刑事収容法が守られない、看守による制圧がまかり通っています。

 今年度、渋谷区土木部公園課の連中は、数百万円かけて、宮下公園の再開発を念頭にニューヨークの「犯罪抑制公園」を視察する旅行に行く計画を立てています。渋谷署では常に多くの若者が犯罪者へと追い込まれていき、街の公園・宮下公園では野宿の仲間や越冬実の行いを不法な行いとしてだまし討ち全面封鎖を強行する。渋谷区、渋谷署が結託して、排除の対象とするのは、野宿の仲間しかり、非正規の不安定な雇用を強いられているという共通の背景を抱えている労働者であるということを考えたら、この排除の問題は、個別の個人的な問題ではなく、資本主義の制度の問題であるということが分かります。賃金労働者のうちの、失業者や失業と隣り合わせにある非正規の労働者を、使い捨てできる、汲めどもつきぬ貯水池とし、条件の悪い仕事であっても契約をさせるために、「警察には捕まりたくなかろう」「アオカンはしたくなかろう」と刃を突き付けられるのがそれです。野宿の仲間を差別し、排除をして、その上にショッピングモールを建て、差別を消費欲で塗り隠そうとする独占資本・三井の企みを、私たち労働者は正規・非正規の違い、就業・失業の違い、生活水準の違いを超えて連帯することによって、必ずやうち砕くことができると私は信じています。

 闘いはこれからです。ともにがんばりましょう。
 Eさんにもよろしくお伝えください。
 どうも有難うございました! 」

2017年4月16日日曜日

4月14日 Eさん(原宿署)奪還! Dさんも早く釈放しろ!

勾留理由開示公判から一夜あけた4月14日(金)、原宿署に監禁されていたEさん、ぶじ釈放! 

応援いただいたみなさん、本当にありがとうございます。まずは1名、奪還したぞ!

朝、弁護士から検事に問い合わせたところ、釈放は夕方とのことで、出迎え体制も万全に待つこと数時間。夜19時スギ、みんなが待つ公園にようやくEさんが現れました。みんなから「お疲れ!」「お帰り!」の声が飛び交い、やや照れ笑いのEさん。18日間に及ぶ監禁生活にもかかわらず、幸い健康状態も良好とのこと。

つもる話に花が咲くも「Dはまだか?」とEさん。Dさんの勾留延長期限は週明け月曜、4月17日。必ず奪還するぞ! とあらためてみなで気勢を上げました。Dさん釈放か、それとも起訴か? 

Dさんが起訴となれば、渋谷区が2020オリンピックに向けた宮下公園再開発のために、野宿者がいると知りながら公園封鎖を強行した、この事実の是非が法廷で本格的に争われることになるでしょう。渋谷署留置場における度を越した人権侵害の数々についても徹底的に告発されねばなりません。すべては明日。救援会ツイッター @ReclaimMpark にて速報しますので、ひきつづきご注視願います。


※くしくも本日4月16日は、新国立競技場予定地とされた明治公園でJSC(日本スポーツ振興センター)の策動による明治公園野宿者排除の仮処分強制執行、Bさんが不当逮捕された日から1年目となります。オリンピック弾圧ヤメロ! 排除の祭典オリンピックヤメロ!!

声明 明治公園に暮らす野宿者へのオリンピック強制執行、Bさん不当逮捕に抗議する 2016年4月16日http://oidashisuruna.blogspot.jp/2016/04/201616-jsc-jscjscjscjsc-jsc-jsc-jscjsc.html


2017年4月12日水曜日

いよいよ!大結集を!4月13日(木) 宮下公園3/27-28弾圧 勾留理由開示公判


いよいよ、来たる4月13日(木)、宮下公園3/27-28弾圧 で不当逮捕され渋谷署に勾留されているDさん、原宿署に勾留中のEさん、二人の勾留理由開示公判が開かれます。午前・午後の二本立てです。気鋭揃いの弁護士による「求釈明」、そしてDさん、Eさんが法廷に立ち「意見陳述」を行ないます。宮下公園強制封鎖から早くも2週間以上経過しましたが、一向に工事が始まる気配ナシ。野宿者がいるから公園を抜き打ち封鎖したと公言して憚らない渋谷区。公判では、長谷部健区長が推進する「シブヤ・ダイバーシティ」の実態がおのずと明らかになるでしょう。仲間にとっては久々に二人に会える貴重な機会です。傍聴席をいっぱいにして二人を励ましたいと思います。大・大・大結集のほど、よろしくお願いいたします!


【宮下公園3/27-28弾圧 勾留理由開示公判】

2017年 4月 13日(木) 東京地裁 
 アクセス  霞ヶ関駅、桜田門駅ほか
 http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html
 
朝 10:00 東京地裁 正門前 ビラまき情宣

Dさん(渋谷署留置)の勾留理由開示公判
 10:20 傍聴券配布
 10:30 抽選 
 11:00 開廷 東京地裁 430号法廷 

15:00 再集合 東京地裁 正門前 ビラまき情宣

Eさん(原宿署留置)の勾留理由開示公判
 15:35 傍聴券配布
 15:45 抽選
 16:15 開廷   東京地裁 430号法廷

* 可能なかぎり集合時間にお越しください。傍聴についてご説明します。430号法廷はいわゆる「警備法廷」で、約20人しか傍聴に入れません。さらに手荷物検査・身体検査あり。おかしいぞ!

* 救援カンパによるご支援、引き続きよろしくお願い申し上げます。 
   みずほ銀行渋谷支店(普)9095210 「のじれん」
   郵便振替口座 00160-1-33429 「渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合」 
    ※「救援」の旨明記ください。
    ※ 明記が難しい場合、カンパ額の一桁目を「9円」にしていただくとたすかります。例)1009円 
 
 
【声明、報道ほか】
 
3.27-28宮下公園弾圧 緊急抗議声明 : 宮下公園全面封鎖、野宿者排除にともなう2日連続の不当逮捕を許さない!(オリンピック弾圧おことわり救援会) 

渋谷区立宮下公園の全面封鎖に対する緊急抗議声明
(宮下公園ねる会議、夜間施錠よなよな阻止行動、2016-2017渋谷越年越冬闘争実行委員会、みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会、渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)
http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/03/blog-post_31.html

Urgent statement of protest against the total enclosure of Miyashita Park in Shibuya Ward
http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/04/urgent-statement-of-protest-against.html

Appel urgent contre la fermeture du Parc Miyashita de Shibuya, Tokyo
http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/04/appel-urgent-contre-la-fermeture-du.html

2020年オリンピック・パラリンピックに向けた再開発のための宮下公園強制封鎖、野宿者排除に抗議します。(反五輪の会 NO OLYMPICS 2020)
https://hangorin.tumblr.com/post/159327118186/2020

宮下公園全面封鎖についての渋谷区プレスリリース「宮下公園の供用停止につきまして」全文批判!(みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会)
http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html

田中龍作ジャーナル/宮下公園に商業ビル建設 渋谷区が警察大量投入し強制封鎖
http://tanakaryusaku.jp/2017/03/00015582
田中龍作ジャーナル/沖縄で起きたことが本土でも起きた 次はあなたが・・・
http://tanakaryusaku.jp/2017/03/00015596
田中龍作ジャーナル/渋谷区宮下公園 審議会の答申ないまま商業ビル建設着工
http://tanakaryusaku.jp/2017/04/00015615

ロイター通信/Three people removed from Tokyo park at center of construction protest
http://www.reuters.com/article/us-olympics-tokyo-homeless-idUSKBN16Y1GE

東京新聞/野宿者残ったまま突如の封鎖 宮下公園再開発で渋谷区
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017032802000113.html

2017年4月8日土曜日

【速報】宮下公園3/27-28弾圧、DさんEさんの勾留理由開示公判 4/13(木曜)

宮下公園3/27-28弾圧 DさんEさんの勾留理由開示公判、日程が決まりました。宮下公園強制封鎖、野宿者排除、渋谷区行政にともに怒れる皆さん、ご参集お願いします!傍聴席をいっぱいにして二人を励ましたいと思います。仲間にとっても久々に二人に会える貴重な機会です。よろしくお願いいたします!

4月13日(木)東京地裁
アクセス  霞ヶ関駅、桜田門駅ほか
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html

集合  10時の予定
11時開廷     渋谷署に勾留されているDさん公判
16時15分開廷  原宿署に勾留されているEさん公判

※傍聴券配布時間、法廷など、判明し次第、当ブログにてお知らせします

Dさん、Eさん両名への勾留延長決定に抗議します!

本日4/7(金)、Dさん、Eさん両名への勾留延長が決定されてしまいました。東京地検の森中尚志検事、勾留延長をやすやすと認めた東京地裁につよく抗議します。2人を返せ!いますぐ返せ!長期勾留ヤメロ!

そして本日4/7、新宮下公園等整備事業に関する都市計画について審議する「渋谷区都市計画審議会」が開催されました。傍聴希望者51名に対し、抽選により傍聴できたのはたったの15名。
審議会では冒頭から、3/27宮下公園の突然の供与停止について、3/31までとの話だったのにおかしい、順番が違うのではないか、筋が通らないなど不快感を述べる意見が上がりました。そらに、この計画に明確に反対だとの意見、公園機能についての質問や要望が相次いだにもかかわらず、最後に議長「反対意見もありましたがおおむね承認いただいたということで」と、さらっと閉会宣言。なんと、都市計画は承認されてしまったようです。こんなのありなのか!?

都市計画審議会が承認しても、私たちはこんな計画、決して承認できません。どんな立派なショッピングモールとホテルを建てようと、屋上にどんなに素敵な公園的なものをつくろうと、野宿者を暴力的に締め出し、仲間を2人も不当逮捕して建設された、渋谷区宮下公園はそのような場所として未来永劫記憶されることでしょう。

私たちは、DさんEさんの奪還に全力を尽くします。勾留理由開示公判が4/13で確定しました。この次の記事でお知らせします。
勾留延長決定で、さらなる費用が必要です。どうか救援カンパで支えてください。よろしくお願いいたします。

【あらためまして、救援カンパのお願い】
Dさん、Eさんを一刻も早く取り戻すために支援と連帯をお願いいたします!
 
◆みずほ銀行渋谷支店(普)9095210 「のじれん」
◆郵便振替口座 00160-1-33429 「渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合」 
 ※「救援」の旨明記ください。
 ※ 明記が難しい場合、カンパ額の一桁目を「9円」にしていただくとたすかります。例)1009円 

2017年4月7日金曜日

公判準備を妨害? 渋谷署のDさんへの嫌がらせに抗議します

接見で、渋谷署留置のおかしな対応がまた一つ明らかとなりました。
Dさんがボールペンと書籍を同時に借りようとしたところ、両方は貸さないと留置係に拒否されたというのです。新国立競技場弾圧Aさんいわく「原宿署では借りられた」とのこと。他の署についても経験者に聞くと「普通に借りてた」と。六法全書を借り必要事項をメモしたり、字を調べたりしなきゃならない場面はそれなりにあり、どちらかを貸さないなんておかしい、勾留理由開示公判に向けた準備の妨害ではないか? という意見多数。弁護士が抗議したところ、「救援ノート」だけならよいと、、、
なお、房内には官本という備え付けの書籍もありますが、雑居房の他の方が、自分が借りた官本をDさんに貸してくれたところ、その方は速攻で別の房に移され、Dさんにはもう官本を貸さないみたいです。なんで?? 
差し入れた靴下もまだ渡っていないようです。なんで渡さないのか? 渋谷署はまさか、Dさんを閉じ込めて嫌がらせするために逮捕したのでしょうか?

渋谷区が宮下公園を強制的に封鎖した後、園内の、ひとり離れた場所にいた仲間に対し、制服姿の警察官が「自分は警視総監だ」「名前はオキタだ」「お前などいつでも公妨でパクれるぞ」と恫喝していたことも明らかになっています。
また、同じく一人で大勢の渋谷区職員、警備員に囲まれていた仲間の元に向かおうとする野宿の仲間を、背広姿の警察官らしき人物が引き倒し転ばしている様子を、私たちは海外メディアがとらえた映像で知るところとなりました。
これらは、渋谷区の要請で来ていた渋谷署の警察官の仕業である可能性が濃厚です。相手が一人と見るやこうして暴言を吐いたり陰湿な嫌がらせをする、しかも警視総監を名乗るなど、噴飯モノです。やってて恥ずかしくないのでしょうか?
Dさんへの処遇についても、署によって扱いが違うのか、それとも人を見て扱いを変えているのか、、、これまで可能だったはずのことが禁止されるということは、Dさんのみならず留置者全体へのさらなる攻撃でもあります。ただでさえ極度に制限されている権利を、さらに奪おうなんてダメだよ! 本もペンもノートも同時に使わせなよ! なんだったらパソコンも。点字本や拡大鏡・老眼鏡も用意しといてね!
いずれにせよ、渋谷署のやっていることはDさんへの行き過ぎた嫌がらせであり、もし公判準備の妨害だとしたら言語道断です。渋谷署はセコい嫌がらせをやめろ! 厳重に抗議します。

2017年4月6日木曜日

勾留理由開示公判、延期のお知らせ (4/5現在)

Dさん、Eさんの勾留理由開示公判を、4/6(木)で日程調整しておりましたが、東京地裁裁判官のスケジュールの都合で成立せず・・・ 4/6の公判はありません。ご予定いただいていた方、すみません。

逮捕した人に対して、警察に許される身体拘束は48時間がリミット。警察はその前に地方検察庁の検察官に、逮捕した人の身柄を送らねばなりません(「送検」と言います)。その後、検察官がさらに身体拘束の必要があると判断した場合、地方裁判所に「勾留請求」をし、裁判官がハンコをつけば、さらに10日間の身体拘束が行なわれてしまいます。これを「勾留」といいます(反五輪デモ弾圧Cさんのように、検察官が勾留請求せず、ここで釈放になるケースもありますが、非常に稀です)。

10日間勾留に加え、検察官はさらに10日間の「勾留延長」を請求することができます(二度目の勾留=「2勾」ともいいます)。
結果、事件性が認められず、不起訴であったとしても、日本では、裁判官が勾留請求にハンコをつくかぎり、23日間もの身体拘束という、他者に対するものすごい権力行使が可能になってしまっています。その異常さは、世界でも突出しており、ずーっと以前から問題視されていますが、代用監獄問題(捜査権限が検察官にうつされた後も、身柄が引き続き警察署内にある留置所に長期勾留されることの問題。自白強要、イジメの温床となっている)とあわせ、一向に改善がなされていません。

「勾留理由開示公判」とは、逮捕された人が、検察・裁判所による一方的な勾留決定に対して、この「勾留」がはたして妥当なのか、ハンコを押した裁判所にその理由を開示させる重要な裁判です。勾留される理由を知らされないで監禁され続けることは、Dさん、Eさんにとってはまさに拷問です。裁判所はスケジュール調整とか言える立場なのだろうか? 非常に疑問です。
「勾留理由開示公判」を、裁判所は基本的に嫌がります。ハンコをついた張本人の裁判官が担当しないケースがほとんどです(新国立競技場弾圧Aさん、Bさんの時もそうでした)。また、「警備法廷」と呼ばれる傍聴者人数を制限し二重三重の身体検査が可能な法廷を何が何でも使いたいがために、「法廷の空きがない」と言ってくるケースもあります。

Dさんは4/7(金)、Eさんは4/8(土)に勾留期限を迎えます。監禁はすでに約二週間に及ぼうとしています。公判を開かせないのなら二人を即刻解放しろ!
引き続きご注目をお願いします。


2017年4月4日火曜日

原宿署に勾留されているEさんの状況(4/3現在)

宮下公園が3/27(月)突如強制封鎖され、寝場所を暴力的に奪われたEさん。

荷物返還要求と抗議にあけくれた封鎖当日、渋谷区公園課との交渉により勝ち取った寝場所にも、一夜明けた28日朝渋谷区職員がやって来て「工事を始める」と一方的に退去を告げました

担当課長は何の工事かの説明を一切拒否し警察に通報、抗議の声が上がる中、警察はEさんを「公務執行妨害」容疑で不当逮捕しました。

当初、渋谷署に連行されたEさんは、その後原宿署へ留置。現在、独房に閉じ込められています健康状態は良好とは言いがたいですが、ひとまず歴史の本など読書にいそしみ毎日をやり過ごしているEさん。宮下公園を追い出された仲間のことを心配しているとのこと。外はなんとか元気にやってるぞ! 

取調べはなぜか一切ナシのまま3/30(木)地検押送、翌31日勾留決定。4/8(土)が勾留期限。現在、勾留理由開示公判を4/6(木)で調整中。一日も早く人一倍でかい元気な笑い声を聞かせてほしい。検察は勾留延長するな! 心ある皆さん、どうかより一層の渋谷区への抗議、不当逮捕弾劾の声をお願いします!

渋谷署に勾留されているDさんの状況(4/3現在)


3/27(月)朝、だまし討ちで強制封鎖された宮下公園。

すぐさま駆けつけ公園内の人たちに会うことを求めたDさんを、渋谷署は不当にも「公務執行妨害」容疑で逮捕しました。降りしきる雨でずぶ濡れのまま渋谷署に連行されたDさんは、留置後に発熱。また逮捕時に大勢の警察に制圧されたため、腕など体のあちこちに痣が…診察を希望しましたが、渋谷署はなんと拒否! 靴下の差し入れも認められず…(3/31(金)差し入れ自体は成功しましたが、まだ本人に渡っていないとのこと)。

不当逮捕に加え、あからさまな嫌がらせが 渋谷署留置所で行なわれているようです。

Dさんは現在雑居房におり、取調べは一切拒否でがんばっていますが、まさか、それへ報復なのか? 渋谷署の態度の悪さはつとに有名ですが、留置の警察官は終始高圧的な態度で「横を向くな」だの何かにつけ怒鳴られ、弁当を取らせない、「馬鹿」などの暴言も吐かれたもよう。

取調べ拒否は被疑者の権利です。渋谷署はDさんへの嫌がらせをやめろ! 人権侵害やめろ! 幸いDさんは、いまのところこうした嫌がらせに負けず元気とのことですが、このまま勾留が長引けば心身への影響が心配される状況です。

逮捕翌日の3/28(火)夕方、そして4/1(土)に「宮下公園つぶすな」デモ参加者有志による警察署外からの激励行動、よく聞こえ、とても励まされたと弁護士を通じてメッセージ。逮捕翌々日の3/29(水)に勾留決定、同日、関係2ヶ所に不当な家宅捜索と、「公妨」の現行犯逮捕にもかかわらず警察はこれまた嫌がらせの捜査を続けています。

勾留満期は4/7(金)。一刻も早い解放をかちとるためにも現在、勾留理由開示公判の準備などを進めています。ご注視を!

Urgent statement of protest against the total enclosure of Miyashita Park in Shibuya Ward


On March 27, 2017, Miyashita Park was completely enclosed by a series of 3-meter-high steel panels. Since the end of last year, this park has served as a place to sleep for approximately 20 people without shelter and, to the best of our knowledge, 9 people were sleeping in the park on the evening of the 26th, just prior to the enclosure. Shibuya Ward initiated construction of the enclosure early in the morning on the 27th and a large number of ward personnel, security guards and police prohibited public entry into the park after 9am.

The ward arranged for this blockade, excluding any and all persons from the park, without providing prior notice to the general public and park users, including unsheltered persons sleeping there. The unannounced and underhanded nature of this move is troubling (see Note 1 at bottom). At the time of the enclosure, several people sleeping in the park were driven out into the cold sleet. Some who wished to wait until the downpour stopped were shut in by fencing without any explanation regarding the construction, and later offered only temporary accommodation at a doya by ward personnel from the welfare division (see Note 2). This kind of welfare “assistance” coupled with forcible eviction, on the one hand, and the loss of freedom of movement, on the other, are both insults to—and violations of—human dignity. In actuality, when viewed from a human rights perspective, public servants working in welfare ought to stand in opposition to the forcible expulsion of people from public spaces, yet in Shibuya ward the welfare division serves as foot soldiers for evictions.

The people staying in the park at the time of the enclosure declined the welfare officers’ offer of doya  accommodation and remained in the park until noon with the intent of protesting. However, the police were mobilized against allies who had gathered to support (and asked to see) persons protesting the sudden enclosure from inside the park, and one ally was arrested. Shibuya ward then had its personnel and security guards closely surround allies in the park (including a staircase leading to the park which remained unenclosed and open for use) so as to prevent their movement, and for over 15 hours inhumanely prevented them from using water fountains and toilets in the park. Homeless persons and their allies in the park worked together with those outside the park to demand a meeting with the Shibuya Ward mayor as well as a secure, medium- to long-term place to sleep to avoid the rain; negotiations continued past midnight. Ultimately, park manager Yoshitake promised in a statement made by microphone that he will negotiate with the Ward’s General Affairs Department to secure a sleeping place from among Shibuya Ward’s public properties. Meanwhile, the delivery of blankets and other necessities for sleeping was delayed by Shibuya Ward’s non-responsiveness, and did not take place until after 1am. More than 12 hours had elapsed since persons in the park had been promised that their personal belongings would be returned after ward personnel removed them from the park at 9am.

This concludes our brief summary of events surrounding the forceful evictions from Miyashita Park on March 27th.

At present in Shibuya Ward, large-scale redevelopment—commonly referred to as the "hundred year" plan— has progressed, including in areas surrounding Shibuya Station, and as a result people experiencing homelessness are losing space where they may rest during the day or night. At the same time, the number of people becoming homeless has not been in decline. Under such circumstances, the development project slated for Miyashita Park by Mitsui Fudosan Realty—and promoted by Shibuya Ward for the Olympic Games—has begun with an eviction of persons who use the park to rest. Such a move necessarily neglects the public nature of a park, which protects and preserves the rights of all people to use park space, and is pervaded by a commercial logic that is not based on any agreement with park users, i.e. the public. Thus, these events—and this development project—represent a violence against public interests. The local government of Shibuya Ward has, in fact, repeatedly ousted people experiencing homelessness from public spaces over recent years.

Shibuya Ward Mayor Ken Hasebe has, since his time as a local councilor, brought Shibuya Ward closer together with Nike, thereby making possible earlier reconstruction of Miyashita Park. Shibuya Ward recently lost a court case advanced by evictees suing for state compensation following 2010 Miyashita Park evictions. Hasebe succeeded the previous Shibuya Ward Mayor Kuwabara in 2015. Since he has started his term as mayor, Hasebe has overseen two evictions that, by definition, remove homeless persons from public spaces.  It is clear that the diversity and inclusion that Shibuya Ward advertises as part of its own values are no more than superficial lip, and distract the public from a more concerning reality.

On the morning of March 28, Shibuya Ward tried to start construction of a public space for relocating evictees from the previous day. As the responsible ward personnel refused to explain what was taking place regarding the construction, one of the homeless persons there was arrested. In addition, Shibuya Ward set up obstructions (planters) in a location that evictees had been asking to move to, as it was well-suited to protect from bad weather. Nonetheless, the people evicted from Miyashita Park are now doing their best to secure a sleeping place.

We make this statement in anger to protest the actions taken by Shibuya Ward, Shibuya Mayor Hasebe, and Mitsui Fudosan Realty.

We demand that:

Sleeping spaces be returned!
Miyashita Park be returned!
Shibuya Ward ends all exclusion of homeless persons!
Mitsui Fudosan Realty withdraws from the new Miyashita project!
Mayor Hasebe engages in discussions with us now!

Note 1. The park department had posted print warnings to cardboard structures and a storage unit that materials left in the park would be removed. The warnings, dated March 25, stated that objects had to be removed by April 6. Also, at a meeting held by the Shibuya Ward Residents' Committee on the Environment, held on March 24, the park director stated that construction for the new Miyashita project would begin once designing was complete. At present, not only are design plans for Miyashita incomplete, but the broader urban design plans have not yet been determined.

Note 2. Many of the facilities used by Shibuya Ward’s welfare department do not meet standards established by the Tokyo Metropolitan Government in its Guidelines for the Establishment and Operation of Accommodation Facilities. In addition, in reality, most people entering such facilities, leave due to exorbitant “fees” changed by the facility (taken from the resident’s income from welfare assistance provided by the ward), crowded living conditions (usually in small rooms furnished with bunk beds), and rigid curfews, among other things.

March 30, 2017
The Movement to Stop Nighttime Park Closure

The Miyashita Park Roughsleepers’ Group

The Steering Committee for Shibuya’s Winter Struggle 2016-2017


Shibuya Free Association for the Subsistence and Well-being of the HOMELESS (NOJIREN)

Please send faxs, emails, or call Shibuya Ward directly listed below.
1. Telephone
      
+81-3-3463-1211 (Shibuya Ward Public Affairs Office)
      
+81-3-3463-2879 (Shibuya Parks Division)
     
+81-3-3463-2879 (Public information Communications Section)
2. Fax
   +81-3-5458-4900 (Attn: Shibuya Ward Mayor Ken Hasebe)
3. Email
   (Attn: Shibuya Ward Mayor Ken Hasebe)
   kocho@city.shibuya.tokyo.jp
           http://www.city.shibuya.tokyo.jp.e.mu.hp.transer.com/cgi/form/mail_mayor/

● Request for blankets and donations ●
We are running low on funds for buying blankets and food for Miyashita Park evictees and other people experiencing homelessness in nearby areas. Please consider donating to our cause.
Donations of funds can be made to:


Japan Post Bank  Account# 00160-1-33429

Account Holder: Nojiren

Please make a note stating: For Roughsleepers’ Group
Contact: 080-252-05487 (Miyazato)

* For further information, please read updates (generally in Japanese) by The Coalition to Protect Miyashita Park from Becoming Nike Park at: http://minnanokouenn.blogspot.jp
***************************
Brief explanation of matters surrounding the Miyashita Park eviction

Miyashita Park is a park located in Tokyo’s Shibuya ward, a major commercial center. Many people experiencing homelessness have stayed in Miyashita Park in small cardboard or other structures since the late-1990s. In addition, Miyashita Park has served as a space for organized “outdoor soup kitchens” and other collective actions to protect and preserve the health and interests of homeless persons. In 2009, Nike Japan and Shibuya Ward signed a contract which awarded naming rights for Miyashita Park to Nike, and included terms for park reconstruction. The construction was delayed because of widespread protest, and Nike eventually gave up renaming the park in its name. However, in the fall of 2010, Shibuya Ward closed the park to the public after evicting homeless persons staying there. In the spring of 2011, the park was reopened with over half of its space dedicated to new pay-to-use facilities such as a skate park. At night, the park was closed and locked. In the spring of 2015, a court judgment released in the case for damages against Shibuya Ward ruled that the contract between Nike and Shibuya Ward was illegal. In the fall of 2015, Mitsui Fudosan Realty, one of Japan’s three major real estate corporations, decided on a plan to newly build Miyashita Park atop a three-story shopping mall and alongside a 17-story hotel. From the winter of 2016, a campaign to stop the nighttime closure of Miyashita Park began and, since then, 10 to 20 people have been sleeping there nightly. We also installed a storage unit for blankets in the park.

Historically, Miyashita Park has served as an important space for survival for homeless persons. It is also an important space where anyone in the city could spend time without having to spend money. However, in recent years, large companies such as Nike and Mitsui Fudosan Realty, as well as Shibuya Ward, have tried to turn the park into a site for commercial profit. In their eyes, members of the public who cannot pay for use of the park, such as persons experiencing homelessness, are unwelcome. We have long decried Shibuya Ward’s attempts to sell the park to the highest-bidding businesses and its disregard for human rights and lives or persons staying in the park.