2016年4月24日日曜日

【4月23日現在】 4.16弾圧 事実経過

 明治公園野宿者強制執行、そしてBさん不当逮捕から1週間が経過。Bさんの置かれている状況についてご報告します。

 Bさんは4月16日(土)当日、管轄署である四谷署に連行されたのち、(四谷署が改装中との理由で)原宿署に移送され、留置されました。その最初の接見で判明した驚きの事実が・・・。Bさんが現場で警察車両に無理やり押し込められたさい、強制執行の下請け業者らしき作業服姿でソフトモヒカン頭の男性が1名、公安警察の要請で警察車両に同乗したことが分かりました。さらに、この人物は、原宿署に到着後、留置前強制身体検査の場にまで同行、なんと、Bさんと並んでの写真撮影が行なわれたと... 一体どういうことなのか? 警察以外の人間が身体検査の場にまで来るなどといったことがありうるのか? 当日、強制執行に抗議する私たちを次々と暴力的に排除した、中でも際立って暴力的だったのが黄色い腕章をした下請け業者「法生社」の作業員たちでした。そのうちの一人と思われる人物が、文字通り丸裸にされる身体検査の場に同席などありえない、あってはならない... 真相は藪の中です。

 Bさんは現在、元気に黙秘・取調べ拒否でがんばっていますが、全身に無数の痣すり傷と痛みを訴え初日に診察を要求。当初警察は「名前も分からない、保険証もない、そういう人を普通医者は診ない」と拒否。重ねて要求し、何とかその日のうちに警察病院に行くことができましたが「打撲と言われただけ」「診断書は黙秘だと出せないと言われた」とのこと。当日の執行官と屈強な作業員、さらに大量に動員されたアルソック警備員、警察・公安による抗議者排除は凄まじいものでした。中でもBさんに加えられた暴行は相当に酷かったはず。そもそも「黙秘」も「受診」も被疑者の権利です。にもかかわらず、こうした警察・病院の対応はたいへん不当であり許しがたいものです。

 逮捕翌日の17日(日)には、Bさんに早くも10日間の勾留が決定されてしまいました。現行犯逮捕であり、強制執行は遂行されてしまっているのに、さらに10日間も勾留する必然性があるでしょうか? そうして身柄を不当に拘束しておく中で、Bさんに対し相次ぐ人権侵害が現在進行形で起こっている状況を到底許すことはできません。17日には加えて、 何社もの大手全国紙とテレビ局一社が、個人情報をさらす形で逮捕報道をしました。3.2Aさん不当逮捕(3月22日釈放)と同様、公安警察の見解がそのままに垂れ流されています。そこには、背景にあるJSC(日本スポーツ振興センター)による野宿者排除の問題性にはまったく触れられておらず、極めて一方的な内容です。

 今回のBさん弾圧は、何がなんでも新国立競技場建設を強行したいJSCが、オリンピックの名の下に国家権力をフル動員して野宿住人を強制排除した、その過程で引き起こされたものであり、3.2Aさん弾圧と連続した明治公園野宿者弾圧であることは明白です。私たち救援会は、「新国立競技場3.2-4.16弾圧救援会」として引き続きBさん救援に取り組みます。暴力的に寝場所を奪われてしまった野宿住人の生活再建に、Bさんの存在は不可欠です。

 Bさんを一刻も早く取り戻す。
 既報のとおり、勾留満期を迎える直前の4月25日(月)に、Bさんの勾留理由開示公判が開かれます。

 25日当日は、昼・東京地裁~公判~夕方・JSC行動と、連続行動を打ちます。
 大結集を呼びかけます。参加可能な時間帯に来ていただくのでも充分ありがたいです。
 また、救援カンパによるご支援を重ねてお願い申し上げます。九州・熊本で大震災の最中にあり心苦しいかぎりですが、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。



4月25日(月) オリンピックによる野宿者追い出しを許さない!一日連続行動
正午》 

 勾留理由開示公判直前 
 Bさん激励と仮処分決定・不当逮捕勾留に抗議!東京地裁前 情宣
  12:00 集合 東京地裁前

午後》 

 Bさんが出廷します! 勾留理由開示公判 決定
  東京地裁 430号法廷(警備法廷)
  13:00 集合 傍聴の説明 打ち合わせ
  傍聴券配布 13:10ころの見通し
  13:30 開廷  弁護士による求釈明、Bさん意見陳述
  ※終了後、報告会とメシ 

夕方》 

 JSC(日本スポーツ振興センター)に大抗議!!!
  17:30 JSC仮事務所前 集合
  (港区北青山2-8-35 秩父宮ラグビー場前 メトロ銀座線外苑前徒歩3分 
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